子宮筋腫 最近の治療法

子宮筋腫は良性の腫瘍で30-50才に好発する通常良く見られる疾患である。女性ホルモン依存であり女性ホルモン分泌の多い人,即ち経産婦人に多い。以前までこれの治療法は手術で切除するのみであったが近年薬物療法が注目されている。話は少しそれるが元来子宮筋腫の手術適応は@大きさが新生児頭大以上であるか、A筋腫による貧血(筋腫が体内、体外の出血の原因である)が日常生活に支障をきたし生命の危険をはらむ場合。B筋腫が腹膜を刺激し腰痛が耐え難くなるばあい。の3点であり一昔前のF病院の乱脈診療で健常な子宮が切除されたといって大騒ぎしたことがあったが、現在でも手術適応は各医療機関ごとにまちまちでいわゆる”切りたがる”病院が存在するのも事実である。(産婦人科に限らないが)薬物療法はいわゆる抗女性ホルモンであり脳下垂体から卵巣に分泌されるホルモンをブロックし子宮筋腫の”餌”である卵巣よりの女性ホルモンの分泌を制限し子宮筋腫を枯れさせようという治療法である。しかしどんな性状の筋腫でも有効かというとそうではない。筋腫の性

状、即ち内部組成、密度により異なる。沒熾狽ェ液状、低密度の筋肉,。中密度の筋肉,「高密度の筋肉で一部石灰変性のあるもの,」著しく石灰変性したもの、に分類でき沍Qから」群と群の数が多くなるにしたがって薬物療法の効きが悪くなってくる。すなわち、氤群はよく効き「」群はあまり効かない。薬物療法の剤形は点鼻薬(毎日投与;ドイツヘキスト社,山之内製薬)と注射でマイクロカプセル留置(1月に一回;武田薬品工業)があり、両者にはそれぞれ優劣つけ難く特に大きな副作用もない。

各群の上段が治療前、下段が治療後のMRI画像である。手術をするとしても薬物療法で縮小してから手術をすれば手技も簡略化され、侵襲(出血量、傷の大きさ)も少なくてすむ。

上の写真のように「群でも小さくなっているのがわかる。」群は無効例である。

続く

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