妊娠のメカニズム

排卵;脳下垂体より分泌される卵胞ホルモンにより卵巣内の原始卵胞が成長し、直径1-2cmの水胞を形成する。それが破裂し水胞内の卵子0.5mm直径が排卵される。腹腔内に排出された卵子は卵管采、卵管先端のラッパ状に広がった手の形をした触手,が動いて卵子を捕捉し子宮内へと卵管内の繊毛の運動により運ばれる。子宮内で卵子は約24時間活性を保ち、その間に精子と遭遇すれば受精することになる。

受精;性交後精子は膣内から子宮頚部、子宮体部へと進みそこで72時間活性を有する。そこで卵子と遭遇するといわゆる受精がおこる。受精は卵子1個と精子1匹で受精するのではなく精子数万匹が必要である。精子にもいろいろな役目があり卵子の被膜、透明帯を融解するもの、精子前進のエネルギーを放出するものなどがあり選ばれた1匹のみが卵子の核と結合して受精するのである。受精した卵子は細胞分裂を繰り返し、桑実胚の時期に子宮底に着床する。

妊娠の異常

不妊症;排卵が無いか、あっても卵子が卵管を通過しなければ受精しない。即ち、原因として排卵の異常(無排卵)、卵管の異常(閉塞、通過障害)、受精の異常、着床の異常などが考えられる。

子宮外妊娠;妊娠のうち1パーセントの頻度で起こる重篤な疾患である。卵子が卵巣近辺で受精着床する腹腔妊娠もしくは卵巣妊娠、卵管内で着床する卵管妊娠、子宮頚管で妊娠する頚管妊娠などがある。子宮外妊娠の9割異常は卵管妊娠である。妊娠が進行すると各所が破裂、大出血を起こすため開腹手術が必要である。

流産;妊娠24週未満の分娩を流産といい、徴候はあるが妊娠の継続の期待できるものを切迫流産という。流産は全妊娠の1割の頻度で発生する。胎児心拍は妊娠8週で確認できるが、心拍確認後の流産は3パーセント以下といわれている。つまりほとんどの流産は妊娠7週までにおこる。

妊娠7週で完全流産した胎児および付属物

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